つい先日、私たちは自分たちの会社の理念を、一から作り直しました。
きっかけは、小田原の小さな居酒屋のカウンターに置かれていた、一冊の薄い冊子でした。二宮尊徳の「報徳」の教えをまとめたものです。それを読んでいるうちに、「うちの会社は、いったい何を軸に立っているんだろう」と、あらためて問い直したくなったのです。
そこから約数ヶ月。報徳だけでなく、空海の宇宙観、中村天風の心身統一、田坂広志の使命論、榎本英剛の“内なる声”、そして最新の量子物理まで——時代も分野もばらばらの叡智を、ひとつずつ手に取っては、「これは、同じ真理を別の窓から見ているだけなんじゃないか」と並べ直していきました。
こうして生まれたのが、私たちの理念「意図と温もりが巡る組織」です。
理念は、作った瞬間がゴールではない
ここまで読んで、こう思われた方もいるかもしれません。
「理念づくりね。うちも昔、コンサルに頼んで立派なのを作ったよ。……で、額縁に入って、会議室の壁に飾ってあるけどね」
実は、これがいちばん多いご相談なのです。理念は、あるにはある。でも、動いていない。
なぜでしょうか。
理由はシンプルで、多くの理念構築が「作る」で終わってしまうからです。きれいな言葉が完成した瞬間に、プロジェクトが解散してしまう。でも、組織にとって本当に大事なのは、その言葉が社員一人ひとりの毎日の判断の中に滲んでいくこと——つまり「作ったあと」なのです。
“覚える理念”から、“息づく理念”へ
私たちは、理念をこんな等式で捉えています。
あり方 × 意図 = 愛 × 光
どう在るか(あり方=愛・温もり)と、何を意図するか(意図=光)。この掛け算が、組織の現実を生み出していく、という考え方です。
大切なのは、これは「暗記するもの」ではない、ということ。朝礼で唱和できても、目の前のお客様への一通のメール、部下へのひと言、判断に迷った瞬間の選択——そこに滲まなければ、理念は“飾り”のままです。
だからこそ理念構築は、言葉を作るだけでなく、それが日々の行動として“体験”されるところまで設計する必要があります。
私たちが、自社の理念を“立体図”にした理由
言葉だけでは、なかなか腹に落ちない。そう感じた私たちは、自分たちの理念を、くるくると回る立体的なウェブページにまで可視化してみました。
「あり方」から始まり、「意図」「構想化」「構造化」「行動」、そして「成果」へ。組織が変わっていく道のりを、金の螺旋として描いています。
なぜ、そこまでしたのか。それは、理念は“見て・触れて・体験して”はじめて、人の中で動き出すと、私たち自身が痛感したからです。壁の額縁ではなく、指で回して、味わえるものにしたかったのです。
大阪で理念構築研修を選ぶなら——“作る”の先まで
もし今、大阪で理念構築研修をお探しなら、ぜひ一つだけ、選ぶ基準に加えてみてください。
「作る」だけでなく、「巡らせる(浸透させる)」ところまで伴走してくれるか。
- 経営者の想いを、社員に伝わる言葉に翻訳できるか
- その言葉が、現場の一つひとつの判断に滲むところまで設計できるか
- 結果として、組織の“空気”が変わるところまで見届けてくれるか
私たちコンサルタントエージェントは、23年にわたり2,000名の講師とともに、企業の“組織の空気が変わる瞬間”をコーディネートしてきました。理念構築も、「立派な言葉づくり」で終わらせず、社員の毎日の中で息づくところまで、ご一緒します。
御社の理念は、いま——会議室の壁ではなく、社員一人ひとりの毎日の中で、息をしていますか?
もし少しでも「作って終わりになっているかも」と感じられたら、それは決してマイナスではありません。理念が“動き出す”余白が、まだたっぷり残っている、ということですから。
—— コンサルタントエージェント 代表 廣川智彦
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